<1/14 1日目>
試験時間40分 満点80点
随筆文1題 記述2問 知識問題
解答形式 記述1~2行の枠 字数制限なし
大問1 随筆文 出典は牟田都子『文にあたる』からの出題でした。本が出版される前に内容の誤りを正したり不足な点を補ったりする校正者が自身の仕事である筆者。最近では校正の仕事の中でもとりわけ「校閲(こうえつ)」の部分が注目されることが増えました。事実よりも、著者が考えて書いた真実を尊重する。この時間が文章を強靭(きょうじん)にします。
問2「でもあえてこう書いたのです」と言えるのはなぜか理由を答えます。
問4「ランドマーク」と同じように「ーク」という形の言葉を指定された字数で答えます。
1 機密情報などをもらすこと(三字)
2 煙でいぶして作った燻製(くんせい)(四字)
3 最盛期をむかえた状態(三字)
4 人やコンピュータ同士の結びつき(六字)
5 ほかにはない独自なこと(四字)
大問4「~笑い」という言葉を指定の字数のひらがなで答えます。
1 悪人どもをこらしめて、正義の味方はかかかと(二字)笑いを残して去っていった。
2 弟に注意しても、(三字)笑いをうかべるだけで、まったく聞き入れようとしない。
3 彼は、社長のそうおもしろくもない話に(三字)笑いをうかべてこたえている。
4 彼は、ぼくを見くびっているのか、ふんと鼻で(三字)笑いながら近寄ってきた。
5 とても簡単な問題を間違えて、(二字)笑いするしかなかった。
大問5 「〇っ〇」という形の三字の言葉を( )にあてはまるように答えます。
1 いきなり切りかかってきた刀を( )と受け止めた。
2 彼が犯人だなどと( )なことを言うもんじゃない。
3 急に意見を求められても( )に言葉が出てこない。
4 他人の落とし物を横領するのは( )とした犯罪だ。
5 見張りがいないのを( )の幸いと牢(ろう)をぬけ出した。
大問7 漢字しりとり。後の条件に合わせてA~Lの入る漢字1字を入れます。
(条件1)示されている漢字も、A~Lの字も、すべて音読みです。
(条件2)示されている漢字も、A~Lの字も、1回目と2回目で読み方が変わってもかまいません。
(条件3)熟語AB,CD・・KLはそれぞれ逆の意味、または対の意味になる字の組み合わせです。
(条件4)A~Lの読み方は、次から選びなさい。同じものはくり返して使えません。
{エン、カン、クウ、ジ、タン、チ、チョウ、テン、ヒ、ホウ、ミン、リ}
身A-AB-B調-調C-CD-D常
-常E-EF-F前-前G-GH-H満
-満I-IJ-J上-上K-KL-L衆
<1/15 2日目>
試験時間70分 満点120点
随筆文2題 詩1題
解答形式 記述2行~3行の枠 字数制限なし、書きぬき問題
大問1 随筆文 出典は鎌田裕樹『ポケットの種から』の出題でした。
筆者が農業を始めたきっかけは、日本の有機農業の草分け的存在である佐藤忠吉さんの本を読んだから。何事も、最低一年をめぐって経験しないことには話にならないと幸田文の文章にもある通り、季節の移り変わりとともに生きて、だんだんと野生の暦を学んでいきます。
大問2 随筆文 出典は村井理子『本を読んだら散歩に行こう』からの出題でした。
ここ数年、料理に対する情熱が失われつつあった筆者。誰かのために作ることに疲れ切ってしまったのです。だから筆者は方の肩の力を抜いて、自分のためにメニューを作ります。筆者の料理を向き合う日々は続きます。
大問3 詩 「あなたに」 秋村宏
ずいぶんカドがとれましたね この頃 そう言われることがある
そういえば わたしの好きな言葉は ( )だった。
わたしはいつも世間の誘惑のなかにいて あなたはいつも未来人間の豊かさの側にいる
丸くなって座っているように見えても 生きる意味を問い続けることはできる
( )に入る最も適当なものを記号で答えます。
ア 考えが浅くなる イ 変わっている ウ 尖(とが)っている エ 他人に迷惑がかかる オ 熱意がなくなる
カドがとれるとは、人がらや性格が丸く、おだやかになることです。
あなたとは、人間の豊かさや理想的な未来の象徴と言えるでしょう。わたしは自分の生き方が、カネやモノといった現実的な物欲に支配されていないか、反省し、理想を追ってきました。そして、年をとり、現実を変える行動を起こしたりはできなくても、生きる意味を問い続けています。
以上、お読みいただきありがとうございました。今後もさまざまな国語文章に触れ、学習に取り組んでいきましょう。(佐藤)