暑さが一段落して少しずつ涼しくなってきていますね。受験生のみなさん、気温の変化に気をつけて勉強に励んで下さい。
さて、先日2021年のノーベル賞受賞者が発表され、日本出身の眞鍋淑郎氏がノーベル物理学賞を受賞しました。受賞の理由は地球の気候と地球温暖化の予測に関する物理モデルへの貢献です。今から50年以上前に、二酸化炭素が増加すれば地球の気温が上昇し、地球温暖化につながることを世界に先駆けて発表しました。その際、様々な複雑な要因で起こる地球の気候の変化を数式化し、世界で初めて大型コンピュータを使って予測しました。
中学受験の理科では、日本人、日本出身者がノーベル賞を受賞した際には、ノーベル賞に関することが時事問題として出題されることがあります。今回は日本人、日本出身者でノーベル化学賞、物理学賞、生理学・医学賞を受賞した人物の一覧を記載していきます。
1949年 湯川秀樹(物理学賞) 中間子理論
1965年 朝永振一郎(物理学賞) 量子電磁力学の発展に貢献
1973年 江崎玲於奈(物理学賞) 半導体におけるトンネル効果の実験的発見
1981年 福井謙一(化学賞) 化学反応過程の理論的研究
1987年 利根川進(生理学・医学賞) 多様な抗体を生成する遺伝的原理の解明
2000年 白川英樹(化学賞) 導電性高分子の発見と発展
2001年 野依良治(化学賞) キラル触媒による不斉反応の研究
2002年 小柴昌俊(物理学賞) 宇宙ニュートリノの検出
2002年 田中耕一(化学賞) 生体高分子の同定および構造解析を可能にした
2008年 小林誠(物理学賞) 小林・増川理論とCP対称性の破れの起源の発見
2008年 益川敏英(物理学賞) 小林・増川理論とCP対称性の破れの起源の発見
2008年 南部陽一郎(物理学賞) 素粒子物理学における自発的対称性の破れの発見
2008年 下村脩(化学賞) 緑色蛍光タンパク質の発見
2010年 鈴木章(化学賞) クロスカップリングの開発
2010年 根岸英一(化学賞) クロスカップリングの開発
2012年 山中伸弥(生理学・医学賞) iPS細胞の作製
2014年 赤崎勇(物理学賞) 高輝度で省電力の白色光源を可能にした青色発光ダイオードの発明
2014年 天野浩(物理学賞) 高輝度で省電力の白色光源を可能にした青色発光ダイオードの発明
2014年 中村修二(物理学賞) 高輝度で省電力の白色光源を可能にした青色発光ダイオードの発明
2015年 梶田隆章(物理学賞) ニュートリノ振動の発見
2015年 大村智(生理学・医学賞) 寄生虫により起こる感染症の治療法を発見
2016年 大隅良典(生理学・医学賞) オートファジーの解明
2018年 本庶佑(生理学・医学賞) 免疫チェックポイント阻害因子の発見とがん治療への応用
2019年 吉野彰(化学賞) リチウムイオン二次電池の開発
2021年 眞鍋淑郎(物理学賞) 地球の気候と地球温暖化の予測に関する物理モデルへの貢献
ノーベル賞に限らず、身の回りで起きたことには目と耳を傾けておきましょう。中学受験の理科では時事問題として出題されることがあります。
頑張れ!受験生!