台風の名前
いよいよ夏本番、30℃を越える日も多くなってきました。熱中症による救急搬送も多く聞かれるようになっていますので、皆さんも体力を過信せず、十分に気を付けてほしいものです。
さて、これから増え始めるのが台風です。今年も、4月16日の台風1号以来、既に3個の台風が発生しています(6/30時点)。実は台風には、「1号」「2号」といった番号だけでなく、国際名と呼ばれる名前が付けられており、テレビでもときどき伝えられています。例えば今年発生した3つの台風の名前は以下の通りです。
1号(4/16発生):「サンヴー」…中国語の「サンゴ」
2号(5/17発生):「マーワー」…マレー語の「バラ」
3号(6/3発生):「グチョル」…ヤップ語(ミクロネシアの言語の1つ)の「ウコン」
これらはいずれもアジア地域の言語で命名されていますが、かつては英語圏の人名、それも女性名が名付けられていました。日本でも終戦直後の時期はこの名前を使用しており、1947年に甚大な被害をもたらした「カスリーン台風」などがよく知られています。その後、女性の名前だけを使用する方法は性差別につながる、という意見から、1979年からは男性名と女性名を交互に使うよう変更がかけられています。2000年からは、アジア地域の文化の尊重や、アジア地域の人々の防災意識を高めることを目的に「アジア名」を付けることとなりました。日本を含む14の国と地域から募集した140個の名前を順番に名付けていくという仕組みで、日本からは「こいぬ」「やぎ」など星座名に基づく名前が用いられています。地名や動植物の名前、その地域で親しまれている神様の名前など、各国の自然や文化を感じさせる名前が多くあります。気象庁のHPに一覧が出ていますので、どこの国からどんな名前が提出されているか、調べてみるのも面白いでしょう。
もうすぐ夏期講習が始まります。暑さや急な雨への備えをしっかり行いつつ、実り多い夏にしてくださいね。
【おまけ】夏期講習中によく聞く体調不良・トラブル
①冷房で冷えて寒い
→暑い日であっても何か羽織るものを持って来ましょう。汗をかいたままにせず拭くことも大切です。
②飲み物がなくなった
→夏期講習は長時間にわたります。普段の通塾よりも多めに持って来ましょう。
③なんとなくだるい・ぼーっとする
→よく聞くと「夜更かししすぎた」「実は朝ご飯を食べていない」という話がちらほら出てきます。学校がお休みの期間でも規則正しい生活を心がけてください。