カレンダーの算数
身近にあるものを使って親子で算数を考えることができたら,面白いかもしれません。というわけで,カレンダーについて考えてみましょう。
存知の通り,カレンダーは1週間=7日ごとに一行になっています。そのため,ある日にちの一つ下の行には,7を加えた数が書いてあります。例えば6月3日(金)の下には10日,その下には17日が書いてあります。このような規則性は,予定を考える際に大人も子どもも日常的に利用している事柄ですね。
ここからさらに考えを進めてみましょう。3,10,17は全て7で割ったときのあまりが3になっています。つまり,2016年の6月は,7で割ったときのあまりが3になる日が金曜日です。他の曜日についても見てみると,日曜日…あまり5,月曜日…あまり6,火曜日…あまりなし,水曜日…あまり1,木曜日…あまり2,金曜日…あまり3,土曜日…あまり4,となります。このように,割り算をしたときのあまりによって分類をした数の集まりを剰余類と言います。カレンダーは,7で割ったときの剰余類を示している,ということになります。
そのため,カレンダーではいろいろと興味深いことが成り立ちます。例えば,今月の日曜日と月曜日の日づけを加えると,必ず土曜日の日づけになります。5日(日)と13日(月)を加えると18日(土)に,19日(日)と6日(月)を25日(土)になりますね。というのも,7で割って5あまる数と6あまる数を加えると,7で割って(5+6)-7=4あまる数になるからです。このことを,日曜日+月曜日=土曜日と書くこともできます。
他にもいろいろな計算が成り立ちます。低学年の子どもでもいろいろと「発見」することができますので,一緒に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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