冬の寒さが一段と厳しくなってきました。
先日、教室の窓から外を眺めていたら霰が降っていました。
まだまだ寒くなると思うと少々気が重いですが、受験生は寒さにも負けずにがんばっていると思うと気が引き締まります。
人一倍寒がりの私は、先日セーターを2枚購入しました。1枚は化学繊維のもの、もう1枚は天然繊維(カシミヤ)です。2枚を着比べてみると、圧倒的にカシミヤの方が温かく、そればかり着てしまいます。
「どうしてカシミヤの方が温かいのかなぁ」と、気になって調べてしまうのは、理科教師としての職業病でしょうか。
空気の層によって断熱効果が高まることは2枚に共通する点で、これは入試でもよく出題されていることです。
天然繊維の多くは、水分を吸うと発熱する性質があるそうです。科学的に分析すると、水分子が繊維の隙間に吸収されることで運動エネルギーが熱エネルギーにかわるのです。化学繊維は吸湿性が悪いので温かくならないのですね。
教育も同じかもしれません。
合理的に教えることにとらわれず、子どもたちのもつ「天然の力」を引き出していくことができれば、想像以上の成果が期待できるのでしょうね。
子どもたちの可能性を最大限引き出せるよう、寒さに耐えつつがんばります。