2016年の麻布の入試問題を2017年用に改題した問題です。
「2017は各位の和が10となる4けた整数です。このような整数を小さい順に並べると、次のようになります。
1009,1018,1027,1036,……,9010,9100
2017は何番目になりますか。 」
いかがでしょうか。この問題は,書き上げ,数えて解いた方が多いのではないでしょうか。
千の位が1の場合
10□□……09,18,27,……,90 の10個
11□□……08,17,26,……,80 の9個
12□□……07,16,25,……,70 の8個
13□□……06,15,24,……,60 の7個
以下省略しますが,これを19□□まで考え,10+9+8+7+……+1=55個
千の位が2の場合は,2008,2017の2つだけなので,答えは57番目になります。
ところが,千の位が1の場合をもう少し早く解く方法もあります。この問題は0~9までの数を和が9になるように並べればよいので次のように考えます。
「 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 」と9つの○を書き、これを「|」で区切ることによって数字を表すことを考えます。
たとえば,「 ○ ○ | ○ ○ ○ ○ ○ | ○ ○ 」は252を表し,
「 ○ ○ ○ | | ○ ○ ○ ○ ○ ○ 」であれば,306を表すわけです。
このように考えると,0~9までの数を和が9になるように並べる場合の数は,
「 ○ 」9個と「 | 」2本の置かれる11か所の中から「 | 」が置かれる2か所を選べばよいことになるので,
11×10÷(2×1)=55通り となります。和が定まっているという条件の,場合の数の問題では,このような解法を覚えておきましょう。