<1/17 1日目>
試験時間40分 満点80点
随筆文1題 記述2問 知識問題
解答形式 記述1行の枠 字数制限なし
大問1
随筆文 出典は 僕のマリ『記憶を食(は)む』からの出題でした。
筆者は記憶力が良いが、筆者も舌を巻くほど記憶力の良い人がいます。それは三歳の姪っ子です。何度かビデオ通話をすると、大人が忘れる些細な記憶も鮮明にあるようでした。姪は最近話したいことがありすぎるのか、筆者と今度ファストフード店にいきたいと約束してくれます。この先、彼女の世界は広がり、いままでの些細な記憶もどこかへ押しやられていくかもしれないけれど、筆者は姪のかわいい思い出をずっと覚えていることにするのでした。
問2「まりちゃんってコーヒー飲めるん?」「コーラは?」と姪が質問してきたのは、どういう目的からか説明します。
問4「レベルアップ」と同じように「~アップ」という形の言葉を答えます。
1 あきらめてやめること。
2 多くのものからいくつかを選んでとりあげること。
3 競技の前に行う準備運動。
4 コンピュータを設定して使えるようにすること。
問5「~しい」という言葉を指定の字数のひらがなで答えます。
1 いつも私の帰りを出迎えてくれる子犬は、本当に(い・五字)。
2 かれはいつも自分が得をすることばかり考えているという、(さ・四字)根性の人間だ。
3 政治についての議論がずいぶん(か・六字)。
4 先生が、もったいぶった(し・七字)様子で話を始めた。
5 どこに座ってもいいのに、遠慮して隅に座るかれは、(つ・五字)性格だ。
大問2
問5 身体にかかわる慣用句をそれぞれの( )に入るひらがな三字を答えます。
1 頭( )にしかりつけられて、大いに不満だった。
2 かれは石のように身( )一つせずに立っていた。
3 君は相変わらず( )口ばかりたたいているね。
4 社長が手( )お作りになった料理をいただいた。
5 そんな小さなことに目( )を立てるなよ。
問6 漢字しりとり。後の条件に合わせてa~jに入る漢字1字を入れます。
(条件1)示されている漢字も、a~jの字も、すべて音読みです。
(条件2)aとb、…iとjとの組は、それぞれ同じ音読みですが、異なった漢字です。
(条件3)示された漢字は、それぞれ一回目と二回目とで読み方が変わる場合もあります。
(条件4)a~jの漢字は、それぞれ一回目も二回目も同じ読み方です。
(条件5)同じ漢字をくり返して使ってはいけません。
刷a-ab-b学-学c-cd-d人-人e-ef-f医-医薬―薬g-gh-h立-立法―法規―規正―正i-ij-j日
<1/18 2日目>
試験時間70分 満点120点
説明文1題 物語文1題 詩1題
解答形式 記述2行~3行の枠 字数制限なし、50字の記述、書きぬき問題
大問1
説明文 出典は大竹文雄『あなたを変える行動経済学』の出題でした。
すでに支払ってしまって取り返すことのできない分を、経済学では「サンクコスト」(埋没費用)と言います。もう取り返せないものは諦めることが大事です。また、それまでやってきたことがすべて無駄になるわけではなく、違うように見えても、実はすべて「埋没」しているわけではないという大事な教訓です。
大問2
物語文 出典は宮下奈都「まだまだ、」からの出題で、2020年麻布中と同じ出典でした。
高校生の紗英(さえ)は同級生から「さえこ」という愛称で親しまれています。生け花において、自分ならではの花を活けたいと思い、型通りに花を活けることに疑問を覚えます。祖母から「型があんたを助けてくれる」とアドバイスをもらい、型を意識して何度も練習していくうちに、同級生の朝倉君から認めてもらえたようで嬉しくなります。
大問3
詩 「プラネタリウム」 三角みづ紀
あの子の顔には 星が散りばめられている いつも直視できない
ベッドに横たわって あの子を思いうかべていたら ( )が星で満ちる
脳裏も満天で 明日もあの子に会うだろう あのまぶしさを直視できない
明日は三つ編みじゃなくて ポニーテールにしてもらおう
問3( )に入る最も適当なものを記号で答えます。
ア 記憶 イ 想像 ウ 天井 エ 布団 オ 夜空
問4「脳裏も満天で」とは、どういうことか答えます。
プラネタリウムのように、「あの子」の存在はまぶしいほど輝いて見える一方、自分に引け目を感じているようです。手の届かない憧れの存在である「あの子」のことが思い浮かべると、輝きで満たされます。まっすぐに向き合うことができていないけれども、明日は三つ編みからポニーテールにしてみようと思い立ちます。思春期の少女の内面の変化が見られる詩でした。
以上、お読みいただきありがとうございました。今後もさまざまな国語文章に触れ、学習に取り組んでいきましょう。
いよいよ明日2月1日から、東京・神奈川入試が始まります。頑張れ受験生!(佐藤より)