6月2日(日)放送の「情熱大陸」で女流五冠王の里見香奈棋士(21歳)の特集を行っていました。1日10時間以上、男性プロ棋士によるタイトル戦の棋譜を見ながら、駒を動かし学習しているとのことでした。「奨励会」に参加して男性棋士とタイトル目指して戦う道も目指しているとのことです。
子どものころ、憧れの女流棋士とお話をする機会があり、毎日詰め将棋をすると良いとアドバイスをいただいたところ、それから10年間、1日も欠かさず詰め将棋をしているそうです。詰め将棋自体は昔からあるもので、私も小学生のころ何回かやったことがありますし、ごくありふれたものではあります。しかしそれを10年間1日も欠かさず行う、という徹底ぶりは、なかなか真似出来るものではありません。
努力したからすべて成功する、とは必ずしも言えないかもしれません。が、努力なしに成功は訪れないのもまた事実だと思います。
桜蔭中学は昔も今も中学生の英語の授業では「基礎英語」が、家庭学習課題として指示されています。「基礎英語」といえば、大人なら誰でも1度は触れたことのある、とてもオーソドックスでスタンダードな「ラジオ講座」ですね。桜蔭中学だから何か特別な取り組みをしているのかと思いきや、「基礎英語」を活用しているわけなのです。ただ、私の教え子たちもそうでしたが、それをしっかり、きっちり3年間聞き続けられる、活用し続けられる、そして成果につなげられるところが桜蔭生たちの意志の強いところなのだと思います。
「当たり前のことを徹底的に行う」、どの道でも一流と呼ばれる人、本物の共通点ではないでしょうか。
エクタス生の皆さん、1日10題の「計算トレーニング」は毎日欠かさず行えていますか。10日で100問、100日で1000問、1年間で3650問、3年間で10950問・・・目には見えない大きな差になりますね。
「当たり前のことを徹底的に行える人」でありたいものです。
ちなみに里見香奈棋士の子供の頃の憧れの女流棋士は高橋和さんでした。現在エクタス吉祥寺校と栄光キッズカレッジ自由が丘校で子供たちのための将棋講座を開講されています。将棋にご興味のある方は、ぜひ問い合わせてみてください。