模擬試験や入学試験で、文章を速く読めれば、それだけ「考える時間」「答案を書く時間」が多くとれるので、その分正答率も上がる、という好循環が生まれます。
ではどうすれば文章を速く読めるようになるのでしょうか。
まずは「読書」ですね。本を多く読んでいる子は、総じて文章を読むのが早いです。ぜひ「読書」の大切さを再認識していただきたいと思います。
とはいえ、「読書」は言われなくてもする子と、言ってもなかなか出来ない子に分かれるのも事実です。今回は「読書」の苦手な子への、「速読」のとっておきの「コツ」をアドバイスしたいと思います。
それは「1文字1文字読まないで、意味のかたまりで読む」という方法です。例えば、
「今日の運動会は、雨で中止です。」を1文字1文字読むと、
「きょうのうんどうかいは、あめでちゅうしです。」と、頭の中では20文字で受け止めていることになります。これを文節のかたまりを1文字として読むと、
「今日の」「運動会は」「雨で」「中止です」と、4文字の感覚で読めることになります。
さらに慣れてくれば、
「今日の運動会は」「雨で中止です」と、2文字の感覚で読めることになります。
気をつけなければいけないのは、早く読もうとするあまり、意味がわからなくなってしまうことです。速く読み終わっても、何が書いてあったのか頭に入らず良くわからなかった、では意味がありませんね。
自分のペースで、「意味がわからなくならない」ことを意識して、試してみてください。少しずつでも、速く読めるように、意識していくことがまずはスタートです。
このアドバイスをきっかけに、文章を少しでも速く読めるようになった、という受験生が一人でもいてくれれば、とてもうれしく思います。