師走ももうすぐそこ、一年が経つのは早いものです。
小6のみなさんは今まさに、受験する予定の学校の過去問題を解いていて、もうすぐ一段落、というところでしょうか。国語が難しい学校ほど、筆者の言いたいこと、表現したいことが回り道をして書かれていて、読み取るのが難しかったり、なんとなくわかっていても、自分の言葉で書くとなると難しかったり、苦戦している人もいるかもしれませんね。
という話を突然始めたのは、アルゴゲームでも似たような能力を求められている、と思うことがあるからです。(入試が近づいてくると、どうしても試験の話をしたくなる塾の先生の性、というのもありますが)
アルゴゲームでは、自分の手持ちのカード、相手の開いているカード、伏せてあるカードの色、などから相手の手持ちのカードを推理して、その数字を当てていきます。 その際、参考にしている情報はカードだけではありません。
アルゴゲームが強い生徒は、相手の発言・行動(アタック・ステイ)、相手の表情をとてもよく見ています。つまり、盤面から読み取れる以外の情報を有効に活用しているのです。
国語の入試問題でも似た能力が求められます。
そこに書いている出来事だけを表面的に読み取るのではなく、(物語文であれば)そこにいる人物の表情、行動、(説明文であれば)筆者の、ちょっとした文末の工夫、そういったものから、表面に書かれていない小さな変化を読み取れるか、他人の頭の中を読めるか、を試されているのです。
アルゴゲームはゲームだから、特に勉強には関係がない、とは言い切れませんよ。