エクタス国語科よりの記事一覧
2013御三家の哲学②
本年度、麻布中の入試出題文から。 タウン誌編集記者の中塚さん。業務に追われ、また「いい話」の記事を書かねばねらぬと焦る。あるとき、”一人暮らしのおばあさんがカメを飼うも、成長しきりで手に負えず、…
2013御三家の哲学①
本年度、開成中の入試出題文から。 小4・ハナエの愛読書『はせがわくんきらいや』。 いわく、公害病に苦しめられて弱く、動作が鈍く、すぐ泣く、扱いづらい「長谷川くん」を、「ぼく」は嫌いつつも、憎めず、時に手をさしのべるという…
御三家の哲学⑩
2010年の国語・御三家中出題テーマには、男子3校において、大人たちや仲間の考えに対し、「本当にそれでいいのか」と、自我・実存的な心の叫びをつきつけるものがみられました。 2011年では、開成中・武蔵中・桜蔭中・女子学院…
御三家の哲学⑨
今回は、趣向を変えて、近年の国語中学入試全般に共通してみられる出題テーマを考察してみたいと思います。以下、入試で多くみられた出典や出題校の検索は、「2013年度受験用・中学入学試験問題集・国語編(みくに出版)」によります…
御三家の哲学⑧
御三家6校の国語科出題の底流に脈打つ思想へ肉薄することを主眼としてきた当シリーズも、今回で8回目を迎えました。 再度、2010年からの流れをふりかえってみましょう(当シリーズ①参照)。 &nbs…
「チャンスの神様」
ギリシア語の「機会(チャンス)」を意味する単語を神格化した「カイロス」という男性神がいます。ゼウス神の末子とされています。 この神の彫像は、「前髪が長く、後頭部は禿げ上がった少年」として表されることが多く、一度見たら忘れ…
御三家の哲学⑦
本年度、雙葉中の入試問題から。 カランは貧しさに耐えかね、お金を盗んださもしい心根であった。が、叔母さまは、彼を追及せず、悠然と包み込む。 「そんなこと…カランはしませんよ」「なんておもしろい人…
目からうろこの国語道場⑧
「第7回の解答」 前回は、以下のような問題でした。 ものごとの最も盛んな時を表す言葉として「たけなわ」という言葉があります。それでは「宴(えん)たけなわ」と言う言い方と「宴もたけなわ」と言う言い方とでは、意味が異なるので…
目からうろこの国語道場⑦
「第6回の解答」 次の言葉の意味、使い方を考えましょう。 ①「かきいれ時」 商品がどんどん売れて利益が上がる時期のこと。取り引きの数字などを帳簿に多く「書き入れ」る「時」という意味です。お客さんをたくさん「かきいれる」と…
目からうろこのエクタス国語道場 ⑥
「第5回の解答」 前回は「しりとりで勝つ方法」という問題でした。もちろん入試問題にでることはありませんが、楽しみながら語彙力を増やすことにも通じますので、ご家族でときどき「しりとり」をしてみるのもお勧めです。条件をつけて…