生徒の皆さん、保護者の皆さん、中学受験、お疲れ様でした。進学校もほぼ決まった中で、ほっとした中にも受験直前期より時間が余ってしまってやや戸惑いを感じながら日々過ごしている、という感じでしょうか。
進学する中学校で、クラブ活動を頑張る、友達を作る、生徒会活動に参加する、趣味を充実させる等々、様々な抱負が浮かんでくることと思います。
とはいえ、学校はまず勉強をする場所でもあります。勉強に心配のない学校生活が送れてこそ、その他の活動も楽しむことが出来るようになるのではないでしょうか。
だからといって「6年後の大学受験に向けて、今から頑張ろう」というのも、遠い目標過ぎて、日々頑張る動機にはなりづらいですね。
そこで勉強に関しては、近いところに目標を設定して達成して行く、達成を目指して努力していくことが必要になって来ると思います。
【最初の目標】
中1の1学期の成績で上位1割以内に入れるよう学習する、を目標にしましょう。
45人学級ならクラスで4、5番、というところです。順位は出ないかもしれませんが、そのくらいのところにいると自分で実感出来ることが大切です。
保護者の皆さんもご経験あると思いますが、中1の1学期の上位10名と中3の1学期上位10名は、何名かは入れ替わると思いますが、全員ガラッと入れ替わることはありません。
1学期に5番ぐらいの人が2学期に10番くらいになると、「成績が下がった、頑張らなくては」となりますが、1学期に40番ぐらいの人が2学期に35番くらいになると、「成績が上がった、良かった」とほっとすることになります。
このメンタリティの違いで3年間、あるいは6年間過ごすのでは、学習姿勢、学力の大きな差につながっていきます。
「初め良ければ半ばよし」です。まず中1・1学期の成績を上位1割に入ることを目指して学習して行きましょう。
では次にどう学習していけばいいのか。これは端的に言ってまずは、「塾に行く」か「塾に行かない」かの2つのどちらで学習するか、だと思います。
「塾に行かない」で学習する場合
・自分一人で計画を立てて学習出来る。
・親や兄弟など、身近に質問出来る人がいる。
以上、自信があれば、塾に行く必要はないでしょう。
「塾に行って」学習する場合
上記と反対で
・自分一人では計画を立てて実行するのは難しい。
・身近に質問出来る人がいない。
このような場合は、塾をうまく活用した学習も考えて良いかもしれません。
塾もざっくりわけて3つのタイプがあると思います。
1.大学受験を意識して学校の進度よりもかなり早く進む塾
学校の内容はなんとかなるので、もっと高いレベルで競い合いたい人向きです。
2.学校での成績アップを意識してカリキュラムが組まれている塾
まずは学校のことをきちんと進めて行きたい人向きです。
3.苦手な科目を自分に合わせて学べる塾
個別指導で、苦手な教科を学びたい人向きです。
塾に行く場合、「まずは学校に慣れてから」と考えるかと思いますが、塾に行くなら初めから通塾することをお勧めします。
・「学校に慣れてから」だと勉強に向かう気持ちが低減している場合が多い。
・途中から入るのだと、カリキュラムギャップに戸惑ったり、出来上がっているクラスの雰囲気になじみにくい場合がある。
・小学生の時と異なり、中学生ともなるとまわりとの差を気にして出来ないことへの羞恥心が増し、出遅れてしまう。
1学期頑張って通塾してみて、塾がなくても大丈夫と判断した場合、学校生活との両立が難しいと判断した場合、退塾する、の方向が望ましいと思います。
中1・1学期の成績を安心・安定したものにして、高い目標を持って楽しく有意義な中学校生活を送って下さい。
「追いかけなければ 夢じゃない。夢を追いかけて 突っ走れ!」