読書メモを振り返って

2019/11/14

エクタス国語科より

先日本棚の整理をしておりましたら、学生時代の読書メモノートが出てきました。
その頃は読書の成果をどのように残すかあれこれ試していた頃でした。
カード、26穴ルーズリーフ、6穴バイブルサイズの手帳等々。
後にパソコンでの管理も試しましたが、現在はノートに落ち着いています。

懐かしくてちょっと読んでみました(こういうことをしているから整理が進まないのですが)。
驚いたのは一冊あたりにメモをしている量が現在に比べて遙かに少ないこと。
逆に言えば現在のメモの量が昔に比べて増えているのです。これはどうしたことか。

①能力が衰え、まとめる力・要点を絞る力が落ちている
②様々なことを知ったため、興味ある事柄や、重要だと思われる事柄に関連するものが多くなった

どちらでしょうか。①だとは思いたくありませんが・・・。

②だとすると国語担当として思い当たることがあります。
子供たちが問題を解くために文章を読んでいて頭に入ってこない場合、もしかしたらその問題の話題と、
自分の生活や興味ある事柄がかけ離れて思えるのかもしれません。
そこで重要であるとは思えなくなる。だから集中できない。

ではどうしたらよいか?
幅広い読書が有効だと思います。
塾の授業や模擬試験で扱われる文章一つ一つ。もちろんそれらは問題を解く練習のための物であり、
そのための読解なのですが、その一方で様々な出会いの場でもあります。
世の中にある様々な事柄。問題。人生。それを知り、自分なりの感想を抱くことで自分に関係の無い事柄が少しずつ減っていく。
世の中とどんどんつながっていく。
もちろん算数理科社会の授業も同じく様々な事柄に出会う場です。買い物もそうです。お手伝いもそうです。
自分に関係がある事柄が増えていくと、世の中と自分が繋がる実感がわきます。
そうなれば勉強と、自分が生きることの関連が感じられるようになるでしょう。

そして国語の文章を読むときに集中できるようになる・・・といいなあと思いながら、授業時にお話ししています。

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