令和と梅と桜

2019/4/18

エクタス理科より

 4月1日に,新元号が「令和」と発表され街中では新聞の号外の奪い合いが起こるくらい話題となりました。出典は万葉集の梅花の歌の序文からで,確認できる限り日本の古典による初の元号となるとのこと。

このことから,万葉集ができた奈良時代から梅という花があったことがわかります。同じ時期に桜もあったようですが,当時は花見と言えば桜ではなく梅だったようです。そのため,万葉集には,梅に関する歌が118首あるのに対して,桜に関する歌は44首しかありません。

当時桜の木は稲の神が宿る木と考えられていて,かなり神聖な樹として扱われていました。一方,梅は香りもよく見栄えも美しいことから庶民に親しまれるようになりました。これが梅に関する歌が多い理由と言えそうです。ちなみに,桜の花が咲くころに田植えがはじまることから,桜に稲の神が宿るとされると考えられていたようです。

しかし,桜の花の人気がだんだん高まってきて,花見と言えば桜に変わってしまい,万葉集が作成されてから約150年後の平安時代に作成された古今和歌集は,梅の歌が18首に対して桜の歌が70首となり梅の割合が下がりました。

それから約1000年後の今も,梅よりも桜の方が知名度が高い状態ですね。ですから,理科の中学入試問題でも桜の出題が梅のそれに比べて圧倒的に多いです。ですが,今年は「令和」ブームに乗って,梅に関する出題が増えるのではないでしょうか。「梅の花びらと桜の花びらを次の中から選びなさい。」という問題が出題されたら確実に正解できますか?あれなんだっけ?と思う人は図鑑などで調べて,花びらの特徴をよく観ておくとよいでしょう。

関連記事related posts

エクタス理科より

皆さんは,鳥に歯がない理由を考えたことはありますか?

  以前から科学者が考えてきたいくつかの説の1つが,歯をなくすことで体重が軽くなり空を飛びやすくなるため,というものです。一部の例外はありますが,鳥といえばやはり空を飛ぶことが一番の特徴ですから,そのことから推…

エクタス理科より

発光生物の不思議

  今回は、最近テレビで観た深海の生物について少し話をしてみましょう。   深海はとても大きな水圧がかかり、水温も低い、生物にとってとても厳しい世界です。しかも太陽の光がほとんど届かない暗黒の世界なの…

エクタス理科より武蔵中

武蔵中の理科の入試問題より

気温が高くなり暑い日が続いていますね。もうすぐ夏という気候です。 受験生のみなさんは毎日勉強に励んでいると思います。 さて、本年の武蔵中の大問2では光に関する問題が出題されました。リード文を読みながら光の進み方、ものの見…

新着記事latest posts

お知らせ

2026/6/11

エクタス国語科より開成中

2026年開成中 国語の入試問題を紹介します。

試験時間50分 満点85点  随筆文1題 8問 解答形式 字数制限あり 大問1 随筆文 出典は石井美保『石畳の小径』から。 石畳の小径を歩くと、サトウキビ畑が目の前に広がります。「ここは水田だったんです。」「戦争の時は田…

エクタス国語科より開成中

2026/6/10

お知らせピックアップ

【無料・8/15】筑駒・開成・桜蔭 学校別合格力判定模試(小6生)

筑駒・開成・桜蔭中を目指す小6生を対象とした公開模試です。 最新の出題傾向分析はもちろん、長年の指導経験から導き出された「合格のために必要不可欠な力」をふまえ、エクタス講師陣が作成したオリジナル問題です。志望校への適性と…

お知らせピックアップ

pagetop