頭のやわらかさと問題文の精密な読解力が試される問題です。
「りんごが5個,1つのかごの中に入っています。このりんごを5人の子どもが1人1つずつもらいました。今5人はそれぞれりんごを1つずつ持っています。ところがまだカゴの中にリンゴが1つ入っています。なぜでしょう。」
答は論理的にあり得るものです。問題文ともなんら矛盾しません。考えられますか。
これは算数ではなくてなぞなぞです。しかし,算数の問題とも共通することがあります。
それは,問題文で扱われている状況の正確な把握と論理的な分析が必要な点です。
考えてみましょう。
りんごは5個しかないので,突然1個あらわれたりはしません。あくまでも5個です。
子どもも5人です。確実に1人が1つずつりんごをもらい,今1つずつ持っているのですから,もらったけど返したということもありません。それでもカゴの中にリンゴが入っています。このリンゴは何なのでしょうか。もちろん幻ということもありません。リンゴはすべて誰かにもらわれているのです。ということは,
そう,カゴの中のリンゴも誰かにもらわれたリンゴなのです。
つまり,その誰かは「リンゴをカゴごともらった」ということになりますね。その人がもらったカゴの中にもらったリンゴが1つ入っているのです。何も矛盾はありません。
すなわち答は,「1人はりんごの入ったカゴごともらったから」ということになります。
いかがでしたか。このようななぞなぞもたまには挑戦してみるのもいいかもしれませんね。