まだ5月末ですが暑い日が続いていますね。そんな中,先週末や今週末が運動会という小学校も多いようです。熱中症には十分注意しつつ,楽しく盛り上がってくださいね。
小学校が運動会シーズンを迎えている一方で,中学校では中間試験シーズンを迎えています。例えば,開成は今日まで,麻布・武蔵・雙葉は今日から中間試験です。入試を突破して中学に入っても試験は続きます・・・。
定期試験前には「卒塾生」が勉強しに教室を訪ねてきてくれます。そしてそれが我々には秘かな楽しみだったりもします。久しぶりに会うと,成長して少し「大人」に近づいた姿に驚くとともに嬉しくもなりますし,ガンガン質問してくる姿は受験生時代を彷彿させてくれます。そして,その様子にこちらが感慨深くなったりもします。
そんな彼ら彼女らにとっては定期試験「前」にどのような学習をするかが重要なわけですが,我々にとっては定期試験「後」が重要になってきます。具体的には様々な学校の定期試験の問題と採点された生徒答案を回収し,その内容についての分析を行います。というのも,定期試験の「ネタ」が翌年の入試問題に顔を出したりすることは決して珍しくありません。定期テストの傾向が大きく変わった年に入試問題の傾向も大きく変わったなんていうケースもありました。また,採点基準を公表していない学校が多くを占めている中,定期試験の採点基準が参考材料になります。もちろん,定期試験の採点基準と入学試験の採点基準が完全に一致するというわけではないでしょう。しかし,同じ学校の先生方が作成している採点基準なので大きく異なるということもありません。ちなみに入試の採点基準はトップシークレットとされている中学校が多いですが,採点基準の違いは世間で思われている以上に大きいのが実態です。同じような記述内容でも,ある中学校であればかなり部分点をくれるにも関わらず,別な中学校ではほとんど点数がもらえないなんていうケースも散見されます。そいうった事実を知る上でも,定期試験は我々にとってとても貴重な機会なのです。
というわけで今このブログを読んでいる小学生の皆さん,中学生になっても定期試験前後には塾に顔を出してくださいね!