最初に「ドリトル先生航海記」に出合ったいきさつは良く覚えていませんが、小学校の図書室で題名に惹かれたかで借りたのだと思います。動物とお話し出来るドリトル先生がうらやましく、話もとても面白く、無我夢中で一気に読み終えました。シリーズで12巻あると知り、次に第1巻の「アフリカ行き」を借りました。当時順番通り読まないと気の済まないところがあり、ドリトル先生シリーズはけっこう人気があったため、毎日図書室に行っては、貸し出し中の巻が戻るのを首を長くして待ちながら、全巻順番通りに読み終えました記憶があります。
大人になってあの感動をもう一度と思い、「ドリトル先生航海記」を買って読んでみたのですが、「あれっ」という感じで、小学生の時、あれほど無我夢中で読んだあの感覚は残念ながら甦りませんでした。子どもの時に読むべき本、大人になって読むと伝わる本、があるのだと思います。子どもたちに今だから読んでおいて欲しい本、読むべき本に大いに触れて欲しいと思います。
読書のコツ③
読書が苦手な子、あまり読書をしない子には「動物もの」「伝記もの」から入ると、興味を持ってもらえる場合があります。生き物が好きな子には「ドリトル先生シリーズ」や「シートン動物記」がお勧めです。「シートン動物記」は短編の集まりなので、好きな動物、興味のある話から読んでみると良いでしょう。理科の好きな子は「ファーブル昆虫記」も面白く感じるのではないでしょうか。
「伝記もの」は興味のある人、関心のある仕事を成し遂げた人、に感情移入しやすいと思います。
小学生の時だからこそ夢中になれる内容の本もあります。そんな本と出合えると素敵ですね。