ここ1週間くらいで急に風が涼しくなってきました。風邪などひかずに元気に秋を満喫できていますでしょうか。いもくりかぼちゃ系が大好きな私(と愛犬)にとっては、とても楽しい時期です。
10月は「神無月」とも呼ばれますが、どうしてこんな風に呼ばれるようになったのでしょうか。よく聞く説としては、全国の神様が出雲大社に集まっていなく(留守に)なるから、というもので、私もこれを知っていました。しかし、今回ブログを書くにあたって調べてみると、他の(しかも確からしい)説があるようでした。それは「無」が助詞の「の」であるという説です(神無月→神の月ということ)。たしかにこれならば、6月が「水無月」というのがうまく説明がつきます。私たちがよく知っている前出の説は、中世に出雲大社の方が後付したものと言われています。しかし、現在も出雲では「神在月」と呼ばれている期間もあるようで、文化とは不思議なものだなぁと思います。
さて、ジュニアブログなのに小学3年生までの方には少し難しかったような気もするので、ここからは気を取り直して、私も大好きなおいしいものの話題です。秋は旬の食べ物がたくさんありますね。「旬(しゅん)」というのは、その食材が他の時期よりも新鮮でおいしく食べられる時期です。すごく簡単にいうと「一番おいしくて安い時」ということですね。今日は10月ごろが旬の食べ物をみなさんにお伝えします。意外なものもあるかもしれません。
ざくろ(ちなみにグレナデンシロップはざくろのシロップ)、きのこ(まつたけ、他のきのこは実質的には旬がない状態)、ぎんなん、さつまいも、じゃがいも、ちんげんさい、にんじん、いちじく、かき、くり、すだち、ゆず、りんご、うなぎ(養殖は「土用のうなぎ」用に合わせています)、さんま、しらす、にしん、はも(年2回あります)、あずき(あんこ、実質的には旬がない状態)、ごま(実質的には旬がない状態)
※「実質的には旬がない」と書いたものは、簡単にいうと1年中スーパーなどで買うことができるものです。本当は旬以外のものはおいしさが劣る(負けてしまう)はずなので、農家の方々がすごくがんばって育てていらっしゃるのがよくわかります。
ちなみに木やお花で有名なのは「きんもくせい」です。近くを通るといい匂いがしますね。
また、よく聞く旬のまちがいは「レタス」や「いちご」です。レタスは鮮やかな緑で夏の野菜と思われがちですが、実は秋です。「高原野菜」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、レタスは涼しいのが好きなのです。だから本当の旬は秋です。いちごはクリスマスケーキにのっているイメージがあるかもしれませんが、本当は春です。
おもしろいのは「さわら」です。漢字で書くと「鰆」で俳句では春の季語にもなっていますが、さわらの旬が春なのは瀬戸内海辺りでの話です。実は関東では近くを泳いでいるタイミングなどの問題で、脂がのっている冬が旬と言われています。
旬の食べ物には栄養もたくさんあります。旬の食べ物をおいしく食べて、元気に寒い季節を乗り切りましょう!
※写真は「琥珀糖(こはくとう)」と呼ばれる干菓子(ひがし)です。とても上品な味でおいしかったです。