今日はクリスマスですね。2015年も残すところあと一週間となりました。受験生のみなさんはそれぞれの塾の冬期講習が始まり、最後の追い込みをかけている時期だと思います。体調管理に気をつけ、ベストな状態で学習することを心がけてください。
さて、今日は桜蔭中の入試問題を紹介します。
桜蔭の入試問題では生物の実験観察問題がほぼ毎年出題されます。真新しいテーマであることは少ないのですが、身のまわりの生物に対して様々な実験を行い、与えられた条件からその観察結果を考察させる問題は実に桜蔭らしい問題であると言えます。過去数年分の出題例を挙げていきます。
平成27年度
コナガ(キャベツの害虫)に関する実験観察問題
実験1 天敵の侵入経路とコナガの生存数
実験2 殺虫剤の濃度とコモリグモ、コナガの生存数
実験3 殺虫剤を与えたエサと与えていないエサとでの産卵数の比較
コナガの産卵環境と幼虫の生存数
平成26年度
動物の体温と行動について
平成25年度
ミツバチの生態と行動に関する実験
におい、形、色の比較
平成23年度
白神山地の自然に関する問題
平成22年度
花と受粉に関する実験観察問題
花の数と結実数の比較
実験 花の除去の時期、人工授粉の有無と結実数の比較
平成21年度
生物の個体数変化に関する問題
水中のプランクトンの食物連鎖
モンシロチョウの死亡率、生存曲線
平成20年度
ホウレンソウの「とう立ち」に関する実験観察
平成19年度
ラッコ、コンブ、ウニの個体数の変化に関する実験観察
平成18年度
フナの生態とフナの体のつくり
平成17年度
森林の移り変わりについての観察
トチノキとサワグルミの競争
平成16年度
カエルの生態についての実験観察
カエルが何を手掛かりにして自分の産まれた池を目指すか
平成15年度
セイヨウタンポポとカントウタンポポの分布、発芽率から見た競争について
平成14年度
メダカの産卵の条件比較の実験観察
これらのテーマはどこかしらで見たことがあるかもしれませんが、条件を複雑化し、細かな内容まで問うてくるのが桜蔭中の問題の特徴です。これらの問題で確実に得点をとるためには、普段から様々なタイプの実験観察問題を解き、一つ一つをどのように考えれば良いかを妥協することなく自分の知恵として身につけることです。
「知らない」「わからない」という言い訳をせず、正々堂々真正面から問題に体当たりをし、確実に突破する力を身につけることが桜蔭中合格には必要であると言えます。
これまでのことももちろんですが、これから学習すること、これから身につけること、これから塾の先生がみなさんに与えてくださることはすべて確実に身につけましょう。そうすることでまだまだみなさんの学力、得点力は無限に伸びていきます。
12月中に千葉県や首都圏外の入試を終え、うれしい涙、悲しい涙を経験した受験生がいます。また、まだ受験を経験していない受験生もいます。
どのような状況であれ、ここからさらに成長することが受験生のみなさんには必要です。ここからさらに成長できるかどうかはみなさんの気持ち一つだと思います。
強く、正しく、自分を含め誰にも負けない受験生になりましょう。
がんばれ!受験生!