秋も深まり肌寒くなってきましたね。
受験生のみなさん、秋は天気が変わりやすい季節です。気候の変化に気をつけて受験勉強に励んで下さい。
2016年の武蔵中の大問1では、クモがクモの巣をつくる様子を文章から読み取り、作図する問題が出題されました。
クモはみなさんの身近にいる動物であり、中学受験の理科でもよく出題されます。
みなさんはクモについてどれくらい知っていますか?
クモは無せきつい動物、節足動物、クモ類と学習していると思います。クモの仲間にはサソリやダニがいますね。
クモの体は頭胸部、腹部に分かれていて、頭胸部には8本の脚と2本の食肢、口があります。
2本の食肢は甲殻類から進化するときに第二触角が変化したものと考えられています。
口には鎌のようになった鋏角があります。このことからクモの仲間のほとんどが昆虫や小動物を捕らえ、噛みちぎって食べていることがわかります。
クモの巣のつくり方は・・・武蔵中の入試問題に出ていますので、興味がある人は過去の入試問題を見てみましょう。
ここではクモについての豆知識を紹介したいと思います。もちろん、過去に中学入試で出題された内容が盛りだくさんです。
クモの卵は母親がつくった卵嚢(カマキリの卵嚢は知っていますよね?クモの場合は糸を巻いてつくったものです)に産み付けられます。
ふ化したクモはそのまま卵嚢から出て行く・・・のではなく、1回の脱皮を終えるまで卵嚢の中で過ごします。そうして、活発に活動ができる状態で外へと出て行きます。
このとき、クモを驚かすとクモが四方八方に一斉に散らばっています。この様子を例えてできたことわざが「クモの子を散らす」です
その後、ほとんどのクモは糸を出してそれをパラシュートのようにして風に乗ります。この行動をバルーニングといいます。できるだけ遠くまで飛ぶことで生存競争を勝ち抜こうとしているのですね。
クモの仲間には糸で巣をつくらず、別の方法で虫や小動物をつかまえるものがいます。
いくつかを紹介します。
ジグモは地面に穴を掘り、その中で穴の付近に寄ってきた虫を捕らえます。ジグモは巣穴にふたをつくって被せるので、見た目ではほぼわからないトラップを仕掛けていることになります。
ハエトリグモはジャンプして覆い被さることで獲物を捕らえます。益虫として知られているハエトリグモですが、「ハエトリ」の名にふさわしくなく、実は草食(雑食だが草がメイン)のものが実は多いのです。
ナゲナワグモは・・・、名前の通りですね。糸を投げ縄にして獲物を捕らえます。
タカアシグモというクモは、ものすごい速さで動いて獲物を捕らえます。大好物はゴキブリのようで、タカアシグモがいる建物からはゴキブリがいなくなると言われています。
ゴキブリは苦手ですがクモなら大丈夫、そしてゴキブリの出現に悩まされている人は・・・、タカアシグモを捕まえて家に放つことが一つの手段かも知れません。
クモというと糸で網を張って、そこについた虫を食べるとしか知らない人もいたかと思います。
しかし、環境や食性に応じて、様々な生活様式へと進化したものが現在世界中に存在するクモたちなのです。
視野を狭めることなく、広く持っていろいろなことを観察してみて下さい。
そこにはあなたの知らない面白い世界が広がっているかもしれません。
受験生のみなさん、書いたとおり視野を広く持って下さい。
解き方は一つではありません。
違う角度で問題を見ることで、それまで解けなかった問題の糸口をきっとつかむことができますよ。
頑張れ!受験生!