この時期になると様々なテスト団体や塾などで公開模試が開催されます。中学受験を考えている小学生には必須のイベントですし、特に6年生にとっては志望校を受験校に変えていくための大切なテストであるはずです。
さて、この模試の受け方、結果の受け止め方を深く考えたことがありますか。もちろん、志望校判定である以上、最大の目的は自分のポジションと合格の可能性を知ることでしょう。
でも、1学期と2学期で受ける模試の意味合いには違いがあります。
1学期の模試は、志望校に対する自分のポジションを知ることも大切ですが、それよりも重要なことがあります。それは、現状での自分の弱点を知り、それを受験生にとっての天王山である夏にどう克服するかの指針を得るための絶好の機会であることです。
6年生は皆一様に「夏は頑張る!」と言います。でも、何をどう頑張るのでしょうか?「全部!」というかもしれません。何をどう頑張るのかの優先順位を決めるのが模試なのです。
ここで整理すると
1学期の模試は、
①志望校に対しての自分のポジションを知るテスト
②現状での自分の弱点・課題を知り、それの対策を講じるためのテスト
模試はテストですから、成績はいいに越したことはありません。でも、悪かったからといって諦める必要もありません。肝心なのは、結果に一喜一憂するよりも、しっかりと解き直しをすることです。その際、結果帳票には正答率や出題単元なども書かれているでしょうから、自分が劣っている単元を書き出し、それを克服するには「どんな教材を使って」「どのように取り組む」のかの具体的計画を立てるべきです。夏休みに入ってからでは手遅れですよ。今計画を立ててください。塾の先生に相談するのもいいでしょう。
弱点データを得るにはさまざまな傾向の模試を受けてみるのもひとつの手です。問題を解く力の柔軟性も養えます。9月に入ってからの模試で望んだ結果が出せるように、模試を活用して大切な夏の指針を立ててください。
なお、エクタスでは9月に筑駒模試や桜蔭模試を開催する予定です。
詳しくは https://www.eikoh-seminar.com/echtas/course2013/index.html#tsukumosi