GWも終わり、2か月もすればもう夏休みです。受験生にとっての「天王山」と言われる夏期講習もすぐに始まります。光陰矢のごとし、などと言われますが、月日の経つのは本当に早いものです。
さて、5月に入り、石川県で大きな地震が発生したかと思ったら、関東でも比較的大きな地震がありました。昔に比べ文明が進歩したおかげで、スマートフォンから大音量で緊急地震速報が流れたので、早朝とはいえ目が覚めました。幸い大事には至りませんでしたが、こうしたことがあるたびに「防災意識」の大切さを感じずにはいられません。
ただ、今回皆さんに伝えたいのは天災に対する意識ではなく、テストにおける「防災」、つまり、いかにミスをなくすかということです。
国語のテスト、特に記述系の問題ではどう頑張っても「完璧」な答案を作ることは難しいものです。模擬試験を受けたことのある人は、ほとんどの記述問題は○がつかず△だらけだった…なんて経験もあるでしょう。
実際の入試においても、記述問題はほとんどが「加点・減点」で得点が決められます。出題者が答えてほしいポイントがいくつ書けたか、で加点された後、誤字脱字や文末ミス等の減点を差し引いて得点が決まります。
たとえば、15点満点の問題でA君は12点分のポイントが書け、B君は9点分しか書けなかったとします。当然理解度はA君の方が高いと言えますが、仮にA君にミスが5つありB君はミスがなかったとすれば、A君の最終得点は7点、B君は9点で、B君の方が高得点になるわけです。
これは極端な例ですが、結局ミスの少ない人の答案が合格に近づくのだということをわかってください。
また、あくまでも記述問題は「読んでもらうもの」ということを忘れないようにしましょう。自分さえ読めればいい、少しぐらい雑になってもかなわない…そんな意識で書いた答案は「読んですらもらえない」と肝に銘じましょう。丁寧さを心掛けることこそ、テストにおける「最大の防災意識」と言えるでしょう。
小6の皆さんにとって残り約8か月。テストの時だけでなく、日頃のノートや家庭学習も、「丁寧に」「読みやすく」書く意識を持ちましょう。