皆さんは、1年に何日間「祝日」があるか知っていますか?(ここでカレンダーを見に行った人は社会が得意になるタイプです。)
「国民の祝日に関する法律」(以下「祝日法」とします)第2条によれば、国民の祝日は計16日定められています。11月は11月3日の「文化の日」と11月23日の「勤労感謝の日」の2つがあるため、どちらかといえば「祝日の多い月」とも言えるでしょう。この2つは日にちで定められていますが、成人の日や海の日のように「○月の第○月曜日」と定められているものは、年によって日にちが移動するのが特徴です。また、春分の日や秋分の日は国立天文台が毎年2月に公表しており、こちらも年によって日にちが変わります。
また、祝日法の第3条には以下の規定があります。
第2項 「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする。
第3項 その前日及び翌日が「国民の祝日」である日(「国民の祝日」でない日に限る。)は、休日とする。
第2項はいわゆる「振替休日」のことです。例えば今年の元日は日曜日にあたっていたため、翌日2日が「振替休日」として休日にされています。2024年はなんと5つもの祝日が日曜日にあたるため、もともとの祝日に加えて5日も休日が増える見込みです。第3項は「祝日と祝日にはさまれた日は休日になる」というもので、オセロゲームをイメージしてもらうとわかりやすいでしょうか。先に述べた「年によって日にちが変わる祝日」の動きによって、数年に一度あらわれる休日です。
こうした国が定めた祝日とは別に、国際機関や民間の団体によって制定された「記念日」があります。例えば国連や関連機関などが制定している「国際デー」は、「世界報道自由デー」「人身取引反対世界デー」など、世界でおこっている様々な問題・課題の解決を呼び掛けるものが多くなっています。また、ある出来事がおこった日や(防災とボランティアの日:1月17日)、ある制度やしくみが始まった日(郵便制度施行記念日:1月24日)を記念日としたものも多く、歴史上の出来事と結びつけると楽しく学べそうです。
低学年のみなさんには、日にちの語呂合わせと結びつけたもの(はちみつの日;8月3日)なども面白いでしょうか。なかでも、今月11月は「11」を「いい」と読み替えた「いい○○の日」が多数制定されています。例えば11月22日の「いい夫婦の日」には、夫婦について詠んだ川柳コンテストの発表が行われたり、夫婦で参加するスポーツイベントなどが開催されたりします。また、夫婦に関するアンケートから夫婦・カップル・家族のありかたに対する価値観や考え方の変化を読み取るのもなかなか面白いです。また、11月11日はあるチョコレート菓子やプレッツェル菓子の記念日で知られていますが、他にも「きりたんぽの日」「おさかなソーセージの日」など、棒状のものが並ぶ姿にたとえた記念日が複数制定されています。自分の好きなものや気になっているものが記念日になっているか、あるいは自分の誕生日が何の記念日になっているかなど、調べてみてはいかがでしょうか。