前回のブログでは算数の学習法に関して取り上げました。ですが、やはり最終的にはテストで点数をとりたい!という願いに行き着くと思いますので、今回は「算数のテストの受け方」について書いてみます。あくまでも算数に関して、教科が異なった場合は適さないこともあることご了承ください。
当然ですがテストはなんとなく受けても結果は良くなりません。みなさんはどんなことを考えてテストを受けていますか?
まず私からできる最初のアドバイスがあります。それは「良い点数をとりたい」ではなく、「悪い点数をとらないようにしよう」と思うことです。悪くても何点以上にしたい、と決めてそれを実行することはとても重要です。また、決めた目標をクリアすることで自信もつきやすいです(毎回高い目標を決めても失敗が続くとやりがいがなくなりますね!)。
例え今回の目標が平均点以下であっても、現状の課題が改善していく中で目標点も上がっていけば良いだけです。もちろん甘すぎる点数を設定してそれをクリアしても、それは何にもなりませんのでそこは気をつけないといけませんね。
そして、この作業をすることは2つの効果が見込めます。ひとつは学力を客観的に見る習慣がつくこと。もうひとつは、ミスに敏感になることです。
良い点を取りたいと思うと、余った時間で点数を増やそうとできない問題に気持ちが向きます。もしもその問題があっていれば点数が増える期待があるからです。そもそもこういった子どもたちが勘違いしていることですが、テスト中に学力は伸びません(それは日頃の学習の中で行うことです。テストは持っている学力を精一杯発揮する場だからです)。
でも、悪い点を取らないことを目標にしている場合はどうでしょう。できない問題にこだわる必要はありません。むしろミスしての失点を防ぐように見直しに時間をかけることができるかもしれません。もっと言えば最初からゆっくりとできそうな問題だけに絞って、じっくりと取り組むことも可能です。
保護者の方が子どもさんに「終わったら見直ししなさい」と言うシーンは良く見かけますが、そもそも本人が点数に執着していないケースや、良い点をただ取りたい願望でテストを受けている限り見直しの意味に気づきません。悪い点を取らないことに意識が行くから見直そうとも思うわけですし、そこに至る時間やエネルギーの使い方を考えるようになるのです。
たくさんのグラスに飲み物を入れて運ぶときに慎重になるのは、それをこぼしたときのリスクを自覚しているからです。テストも同様で、悪い点を取ると悔しい、その後の直しが面倒くさい、という意識が芽生えてこそ慎重な受験ができるようになります。
「良い点をとりたい」と「悪い点を取らないようにする」、一見似ている様でもこのふたつは大きく異なります。まずはそこから初めて欲しいと思います。
算数のテストでの具体的な話を始める前に字数が長くなってしまいました。そこは次回のブログで書いてみたいと思います!