8月1日は横浜みなとみらいで花火大会が行われました。今年は花火大会や浴衣姿ではなく、酷暑で「夏」を感じています。熱中症だけでなく、体調を崩さないためにも、規則正しい生活と、正しい水分の摂取を心がけましょう。
さて、花火といえば、尺玉(三尺玉、四尺玉など)と呼ばれる大きな花火がメインイベントですが、ご存じのとおり「尺(しゃく)」は長さの単位ですので、小さい花火は「寸(すん)」を用いて二寸玉などと表記されます。1尺は10寸で、約0.303メートル、およそ30㎝です。
…という文章で、知識を得ても残念ながらすぐ忘れてしまうことが多いようです。知識というのは不思議なもので、丁寧に得たものはしっかりと残ります。
まるで、吟味を重ねて選んだ一品を大切に扱うように、福袋で買ってきたものを結局使わずにいるように…。
「玉」はわかるけど、「尺」ってなんだろう。「縮尺」って聞いたことがあるな、「尺八(しゃくはち:楽器)」って関係あるのかな?教室に骨のポスターが貼ってあったな、「尺骨(しゃっこつ:人体)」もそうなのかな?→調べていくと、尺貫法(1間(けん)=6尺、1坪(つぼ)=6尺×6尺)、尺八は1尺8寸から、尺骨は長さが1尺など
ここまで自分一人で考え、調べられたら素敵ですが、なかなかそうもいかない場合、低学年の場合は一緒に考える一緒に調べるという取り組みが効果的です。
花火っていろいろな色できれいだな、どうやってあの色になるのかな?星の色もいろいろあったな、関係あるのかな?→調べていくと、炎色反応、アルカリ金属など
なかなか、元素となるとすべてを理解するのは難しいですが、「(今の段階で)完全に理解する(させる)こと」が目的ではありません、わからないこと不思議なことを調べていくこと、その過程が大切です。知識の定着や気づきにはある程度の時間をかけてあげる必要があります。
国立科学博物館(上野)では特別展「元素のふしぎ」を開催しています。体験展示ができる機会を有効に利用してはいかがでしょうか。みなさんにとって有意義な夏でありますように。