第2回の解答
①(ア)②(イ)③(ア)④(ア)⑤(ア)⑥(イ)⑦(ウ)⑧(イ)
(解説)
「ない」の見分け方
「ない」には(ア)形容詞の「ない」(イ)助動詞の「ない」(ウ)形容詞の一部分としての「ない」、があります。ひらがなでは同じ「ない」なのに、ややこしいですね。
意味も厳密に言えば次のような違いがあります。
(ア) 存在しない(イ)打ち消し(ウ)少「ない」、はした「ない」、情け「ない」、等
(ア) の例 このお店にはカレーが「ない」。(商品として存在しない)
(イ) の例 今日はカレーは食べ「ない」。(カレーを食べるという行為を打ち消している)
しかし、意味から見分けるのは、なかなか難しいので、次のように見分けましょう。
同じ打ち消しの助動詞「ぬ」に置き換えて、おかしいかおかしくないか。
おかしくない「助動詞」 おかしい「形容詞」
これでほとんど見分けがつくのですが、例外が2つだけあります。逆に言えば、この例外2つだけを覚えておけば、他のすべては上述の見分け方で見分けがつく、ということになります。
(例外)①「しない」の「ない」→「ぬ」に置き換えると「しぬ」→おかしい→し「ない」の「ない」は「形容詞」→ではない→「せぬ」の形に変化して「ぬ」に置き換えられる→し「ない」の「ない」は「助動詞」
「しない」が出てきたら「ない」はいつでもどこでも「助動詞」だと覚えてしまいましょう。
(例外)②「つまらない」→「つまらぬ」でぬに置き換えられる→「つまらない」の「ない」は助動詞→ではない→「つまらない」は、この一語で形容詞→たまたま「ぬ」に置き換えることが出来るだけ→「つまらない」の「ない」は形容詞「つまらない」の一部
これも覚えちゃいましょう。
では今回の問題です。
次の言葉の意味、使い方を説明しなさい。
① 汚名をそそぐ
② 役不足
③ 流れに棹(さお)さす
④ 天地無用
⑤ 押っ取り刀
⑥ 鬼の霍乱(かくらん)