11月も終りに近づき、2月1日まであと70日となり、入試本番に向けて追い込みをかけていく時期を迎えます。
「学習面」の充実はもちろんですが、「健康面」の充実も受験を迎えるにあたっては大変重要であるといえます。受験日当日を万全の体調で迎えることはもちろんですが、これからの時期、順調に勉強をすすめていくためには体調を崩さないことが大切です。11月に入り急に寒くなりましたが、これから受験まで寒さはいっそう厳しさを増していきます。寒さに負けずに充実した受験勉強をしてほしいという思いを込めて、「寒さへの対策」を2つ紹介させていただきます。
●服装について
寒くなってくると重ね着をしますね。これは体の表面から熱が逃げていくのを防ぐため(体の熱が逃げる→体温が下がる、ということです)です。しかし、やみくもに重ね着をしても体から熱が逃げることを防ぐことはできません。逆に言えばうまく着こなせば何枚も重ね着をする必要がない、ということです。
まず、Tシャツやシャツなど素肌の上から直接着用するものは体にしっかりと密着するものを選びましょう。そうすることで体から熱が逃げていくことを防ぐことができます。ダボダボの衣類を何枚も重ね着しても保温の効果はあまりありません。
また、同様に首や手首がすっぽりと空いていて隙間があるものは避けるようにしましょう。隙間から熱がどんどん逃げてしまいますので、体温も下がってしまいますし、体感温度も低くなってしまいます。手首の部分がぴったりとしまっている衣類を着るか、マフラーや長めの手袋などで首元や手首が外気にふれないようにしましょう。足首も同様です。
外は寒いけれど建物内(模試や入試の受験会場など)は暑いことも多いです。重ね着をするときには脱ぎ着をしやすい服装をし、汗をかいてしまったときに乾きやすいように通気性の良い素材を選ぶようにしましょう。
●食事について
食べることで体温を上げることができます。あたたかい食べ物、飲み物をとるのはもちろんですが、食材そのものに体温を上げるはたらきがあるものがあります。地下で育つニンジン、ダイコン、ジャガイモ、タマネギなどの根菜類は冷えを防ぎ、北の地方で取れるリンゴ、ユズ、サクランボ、ウメなどの果物には体温を上げるはたらきがあります。また、ショウガには血行を促進するはたらきがあり、体温を上げる有名な食材です。辛みと苦みが苦手な人もいるかもしれませんが、薬味として使ったり、醤油やソースに混ぜたり、または生姜湯として勉強時間の合間に飲んだりすると体がポカポカしてきますよ。また、多くの魚介類や肉類などのタンパク質にも体温を上げるはたらきがあります。
そして、「食べる」という行為そのものが体温の上昇に大きく関わっています。食べることで消化管が動きます。また、消化器からも消化液が分泌されます。これらのときに体の中で多くの熱が発生します。ですので、食べることで体温を上げることができます。
寒い朝、なかなか食欲が出ない人もいると思います。しかし、食べることで体温が上がり、栄養面でも健康面でも一日の活動の源が生まれるのです。
ちょっとした工夫でできる、「寒さへの対策」。体調管理に気をつけて、元気に受験を乗り切りましょうね!
頑張れ!受験生!