GWも終わりました。今年は10連休、しかも元号も変わりました。受験生は連休といえども、勉強に追われたことでしょうが、受験学年以外の人は羽を伸ばした人も多いのではないでしょうか。受験生にとって「天王山」とも言える夏休みまであと2か月です。光陰矢のごとし、などと言われますが、月日の経つのは本当に早いものです。
今月から元号が「令和」と改まりました。発表された当初は、「令」の漢字が「命令・指令・法令」など、上から押さえつけられるようなイメージを持った人も多かったようです。たしかに「令」には、「言いつける・命じる」等の意味があります。が、この漢字には「すばらしい・りっぱな」という意味もあるのです。「令名・令嬢」等の熟語の使い方がそれにあたります。当然「令和」の「令」はその意味でつけられています。『万葉集』の前文からとられたそうですが、日本の古典をもとにできた元号も初めてとのことです。何事も先入観で判断せず、視野を広げた結果とも言えるでしょう。
皆さんも、問題を解くときに「先入観」にとらわれてしまうことはないでしょうか?たとえば記号問題で正解を選ぶ際、何の根拠もないままに「ウが多いはず…」とか、三問続けて同じ記号になった場合「こんなに同じものが続くはずはない…」とか。視野の狭い人ほど、余計な邪念が災いし失点しやすいものです。
国語が苦手…という生徒を今まで何人も見てきましたが、本当に「出来ない」と思える生徒はほとんどいませんでした。では、なぜ苦手意識がつくのか…まさに、自分は国語が出来ないのだという「先入観」を持ってしまっているのです。そういう人は、そもそも国語の勉強をすることも「嫌い」であるだけでなく、成績が伸びなくても「当然」と思い、悔しさを感じることもないでしょう。そんな気持ちで勉強を続けても楽しくないでしょうし、成績向上は見込めません。
「好きこそものの上手なれ」ということわざがあります。また「下手の横好き」などとも言います。意味としては違いますが、この二つに共通するのは「好き」ということです。今、国語が得意なのか不得意なのか、ということは一旦置いて、「好き」という気持ちを持ってほしいと思います。苦手だ…という先入観も捨て、楽しみながら勉強を続けることで、間違いなく成績も伸びてきます。是非、意識を変えていきましょう!