早いもので、もう10月を迎えました。
受験生の皆さんは、塾やご家庭で本格的に過去問の演習を始めています。そして、1回目の合格判定模試の結果も出ました。
演習結果が合格者平均点に到達できたか、また模試の志望校判定における合格可能性はどうだったか…は、大きな関心事です。私たちも逐一、これらの動向を皆さんと一緒に追跡・共有します。
しかし、それらにも増して大事なことは、過去問や模試を「教材」として使いこなすことです。
私たちが目指す学校の入試対策課題として、過去問に勝るものはありません。出題の形式や内容においてそれぞれ独特の切り口をもって自校に適する生徒を選抜されていますから、過去問への順応度が高まるほど、合格に近づくことができるといえます。
また、模試は、各テスト会が普遍的な最新の入試出題傾向を分析した上で命運をかけて出題してきますから、9~12月・4回のテストの誤答箇所を完全に修復すれば、どの学校を受験する際にも必要とされる基礎事項を網羅することができます。
過去問と模試の”穴”を克服し、かつ塾の先生からこの時期に指示された課題をやりきっていれば、まず、不安になる必要はありません。
他方、「~をやって合格した」という類の合格体験談は、ある個別的状況下における特殊な事例であって、万人に適用できないこともありえます。ゆえに、それらの情報に右往左往させられて、貴重な時間の使い方を間違えてはいけません。「やったほうがよいかもしれない」が「やらなくてもよいこと」は、実はたくさんあります。それらをいかに切り捨てて、合格のための効率的な受験勉強を確立すべきか…信頼すべきは、今、通っている塾の先生です。迷ったら、具体的なことは先生と相談しましょう。
月々、日々に成長の軌跡を綴る、実り多き充実の秋の日々を、共々に。