急に肌寒くなってきましたね。夏と秋が一気に過ぎいきなり冬が・・・と思いきや、また少し暖かくなり・・・と、日々様子が変わっています。受験生のみなさん、体調管理には十分にお気をつけ下さい。
さて、今年の雙葉中の大問2では、ヒトの指の筋肉の付き方、動き方に関する問題が出題されました。筋肉の問題と言うと、肩から腕にかけての問題や図をみなさんはよく見かけたことがあると思います。腕を動かす筋肉は肩の骨につながっていること、曲げたり伸ばしたりした場合に外側内側どちらの筋肉が縮むのか・・・という出題が一般的で、みなさんならすぐに答えられると思います。
腕の筋肉の話をもう一度すると、腕の筋肉のつながり方、腕を曲げたり伸ばしたりしたときに筋肉が伸びるのか、縮むのか、という問題が出題されることが多く、その場合腕の内側にある上腕二頭筋と腕の外側にある上腕三頭筋のつながり方や伸び縮みが問われます。
もちろん、筋肉は腕にだけついているわけではないので、全身の筋肉の動きが問われることがあります。今回は近年の中学入試で問われた腕の筋肉以外の筋肉の問題について紹介します。
2020年 雙葉中 ヒトの指の筋肉
今回のブログのタイトルにある通りです。また、腕の筋肉で実際には存在しない筋肉を選ぶ問題も出題されています。
2019年 開智中(先端特待) ヒトの足の筋肉
走り幅跳びをするときの足の筋肉の動きを問うています。踏切版を踏んでジャンプするときの筋肉の様子、なぜ幅跳びをするときにあの格好(想像して下さい)をするのかを問う問題が出題されています。
ヒト以外も、筋肉によって体を動かします。
2020年 國學院久我山中 ニワトリの筋肉の様子
みなさんがよく見かける鳥の「手羽先」の筋肉の様子を問うています。手羽先の動きから「腱」の様子を問う問題が出題されています。
2019年 海城中 カニの筋肉
カニのハサミの開閉の様子を問うています。ハサミを開閉するときの筋肉の伸び縮みが出題されています。
動物型のロボットを作れば、同様の仕組みで腕や足を動かすことができます。
2007年 東洋英和女学院中 サッカーを行う自立型ロボットの動き
筋肉をバネで作成し、動きを問うています。腕の上げ下ろし、ボールをける場合の筋肉(バネ)の様子が出題されています。
他にもまだ出題されていることはありますが、いくつかピックアップして紹介しました。
入試問題は日々進化しているものなので「ヒトやヒトの腕以外の筋肉」が出題されることは驚くことではなく、むしろ近年のトレンドと言えます。逆に言うと何が出題されても動く仕組みはヒトの腕とほぼ同じ、と考えればどんな筋肉が出題されてもみなさんならきちんと正解することができると思います。
・・・では、仕組みがまったく違う筋肉が出題されたら・・・。
という質問を、ドキドキ、ワクワクしながら問題を解くことができる、そんな受験生になって下さい。
頑張れ!受験生!