受験における天王山ともいえる夏期講習。暑い日が続いていますが受験生のみなさんは暑さに負けず勉強に励んでいると思います。
暑い日を示す「猛暑日」という用語があります。最高気温摂氏30℃以上の真夏日、最高気温摂氏25℃以上の夏日に加え、2007年4月1日より追加で制定された最高気温摂氏35℃以上日をさして猛暑日ということは受験生のみなさんであれば知っていることだと思います。近年暑い日が増え、例をあげると2015年度の練馬では本日の時点で15日の猛暑日を記録しています。同じように暑さを示すものとして「熱帯夜」という用語もあります。夜間の最低気温が25℃以上のことをさす用語ですが、他の用語とは違い気象庁の統計種目にはなっていません。
夏の昼間が暑い日の夕方、気を付けなければならないのは夕立ちですね。今まで良かった天候が一気に崩れ、大粒の短時間の雨が降り注ぎます。この夕立ちを降らせる雲、受験生のみなさんであれば知っていますよね?「積乱雲」ですね。
みなさんはこの「積」「乱」のように高さや形、様子で決められている10種類の雲を表す漢字の意味を正しく知っていますか?
もともとは19世紀に巻雲、積雲、層雲を表す雲の形が決まり、そこに乱雲が追加されました。その後、19世紀の末に現在使われている10種類の分類が決められました。
まずは雲のできる高さです。できる場所が高いところだと「巻」、その次が「高」、低いところだと「何もつかない」という決まりがあります。
次は雲の形です。塊状で上下に広がる雲だと「積」、横に広がった雲だと「層」という漢字がつく決まりがあります。
この2つの組み合わせにより、8種類の雲が決まります。「巻雲」「巻積雲」「巻層雲」「高積雲」「高層雲」「積雲」「層積雲」「層雲」です。
「乱」の字は雨が降る雲につく字です。「積乱雲」と「乱層雲」がありますね。それぞれ「乱」の字についている漢字に注目しましょう。どのような雨を降らせる雲なのかも考えることができますね。ちなみに、乱層雲は中くらいの高さにでき、積乱雲はもっとも低い高さにできます。
これらの雲の分類に関する問題、更には雲に関する思考問題が本年度の武蔵中学の問題で出題されました。中学入試でよく出題される雲の種類は、「積乱雲」「乱層雲」「巻雲」の3種類ですので。10種類すべての分類を問う問題はインパクトが大きかったといえます。(もちろん、エクタスではすべてを分類できるように学習します。)
猛暑の中の受験勉強。たくさん集中して少し疲れて気分転換をしたいとき、ぜひ空を見上げて雲を観察してみましょう。癒しだけではなく、受験のための財産になりますよ。
がんばれ!受験生!